獲って食べる。両親の祖父、叔父たちが漁師だったこともあり子供の頃から獲って食べるは身近な事だったような気がします。
しかし、美味しく食べるとなると捌き方が大切ですね。
イノシシ肉のお礼にと猟師仲間からネリゴ(カンパチの小さいサイズ)を頂きました。
そして、原点を思い出しました。
小学6年生くらいだったと思います。祖父が自宅の軒先でブリを捌いていました。
祖父は寡黙な人間でお酒を飲んだ時だけ口が饒舌になるような人でしたが普段は大人しく静かな人でした。
祖父がブリを捌いているのを見てこうやって刺身になっていくのかと妙に納得しながら見ていた覚えがあります。
すると「捌いてみるか」と祖父が言い出しました。立派なブリでかなりいいサイズの物でしたが小学生に価値がわかるはずもなくすぐにやってみたくなった私は見様見真似で包丁を入れ始めました。
暫くその様子を見ていた祖父でしたが普段大人しい祖父が私が捌いている様子を見て。
「まだ身が一杯ついとるっ!」と多いな声を出しました。
祖父がそんなに大きな声で怒ることはないので物凄く印象に残っています。
あれが生き物を捌いた最初の経験です。
なんでいつも寡黙な祖父があんなに大きな声で怒ったのか、今なら理解することができます。
頂いた命は大人になった今もなるべく丁寧に捨てる箇所がないようにすべて美味しくならないか考えています。
それから美味しく食べるための「捌く」という行為は鳥類や哺乳類にも及びその探求は続いています。
同じ鳥でも魚種で捌き方が違うように特徴がありますし、四つ足もやはりそうです。
これからも捌きの研究は続いていきます。
今日の魔法=美味しく食べるためにはその生き物の生態系を理解し適切に捌くことが大切
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