コロンビア南部のアマゾンのジャングルで5月1日に小型飛行機の墜落事故があり乗っていた子供4人が行方不明になっていたがコロンビア軍が6/9日約40日ぶりに発見。

子供は13歳、9歳、4歳、1歳の兄弟でした。

小型機には操縦士やこの母親も乗っていましたが5月16日に死亡が確認されていました。

多くの日本の報道でも取り上げられ奇跡だという事で注目されていますがもう少しその舞台裏と詳しく掘り下げていきたいと思います。

子供達と母親はウイトト族という先住民でしたが左翼ゲリラコロンビア革命軍の残党から脅迫を受けて居住地を離れていた父親と合流するために小型機で移動中に事故に巻き込まれたそうです。

このニュースを受けて先住民の父親はこう話していたそうです。

「13歳の長女は密林の中で生きるすべを身につけているはずだ、希望を失ってはいない」

先住民の人たちは長い政府とゲリラの内戦の中で暴力にさらされ続けてきました。コロンビア革命軍との和平合意を交わすもコロンビア革命軍に次ぐ勢力「民族解放軍(ELN)」などが再編したりして先祖伝来の土地を先住民の人たちは追われています。

キューバ革命後に様々な思想や理念を掲げて独立運動が激化しコロンビア革命軍のような武装組織が南米各地で生まれました。

現在はコロンビア政府と戦闘終結で合意しているもののこの組織の残党や前記した「民族革命軍」のよな組織が先住民の土地や場所を脅かし続けている状態が続いています。

このニュースは我々に何が人間にとって大切な事なのかを感じさせてくれるようなニュースだと思い感動しブログにしたためました。

たった13歳の長女が40日間もジャングルの中で他の兄弟たちの(1歳の赤ん坊も連れて)食料を確保し生きぬいたその事実は感動を通り越して尊敬と畏敬の念さえ覚えます。

これが日本人の13歳だったらどうなっていたでしょう。

軍の最初の報告は「奇跡、奇跡、奇跡だ」だったそうです。

ペトロ大統領も「国にとっての喜びだと」ツイッターに投稿しています。

しかし、これは奇跡ではなく先住民たちの自然の中を生き抜く卓越した知恵と技術がその子供たちにしっかりと受け継がれているからこそ可能としたということ。

また、40日間幼い兄弟たちと生き抜いたことで世界中のメディアが注目しコロンビア政府も世界中から注目を受けることになりこの民族をはじめとして保護に乗り出さなさないといけなくなったという事。

ジャングルを生き抜いたサバイバル術により家族や先住民の未来をもこの子供たちは守ってしまったのです!!

彼らの先祖代々から受け継がれたこのような自然を生き抜く技術や知恵がその土地と共に守られ脅かされる事がないことを祈ります。

残念ながら亡くなったこの子たちのお母さんもそれでこそ安心して眠ることができるのではないでしょうか。

今日の魔法=受け継がれた知恵や技術は未来をきりひらこことさえできる武器になることがある


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