近頃はすっかり気温も上がり暑い日が続くようになりました。
そんな中40kgのメスのイノシシが獲れました。
止め差しが終わり…
すっかり暑くなってきているので一刻も早く腹を出さないと良いお肉になりませんので、血の匂いを駆け付けたハエたちややぶ蚊、マダニと戦いながら内臓を出し食べるレバーと心臓を切り分け綺麗な石の上にそっと置きます。
腹を割りながらこの時期にしてはなかなか脂がのっていてとても美味しそうなお肉になるなと感じます。
命が止まる前までは人間も動物も細菌やウイルスと共存していて免疫などが細菌やウイルスを抑え込んでいるのでしょう。
しかし、この時期から夏にかけては命が止まった後の処理を怠ると身体の内部の細菌やウイルスがどんどん繁殖し肉は腐敗し食べられなくなってしましまいます。
冬場とは腐敗や細菌が回る速度、肉が焼けて食べられなく速度が全く違うのです。
そういう側面で言うとやはり冬場が猟期というのは合点がいきます。
腹を出してしまえば一安心ですが後は肉の冷却です。
先日は標高の高い冷たい川に漬け込に向かう時間がなかったのでコンビニに寄って大きなブッロクアイスを二袋買い、それを腹の中に詰め込みます。
冷房を利かせながら移動の後、凍らせておいたペットボトルの2Lを詰め替えお肉をどんどん冷やします。
一晩よく冷やした後、本日朝に解体しました。
暑い日は手間がかかりますが止まった命をよい肉にするにはそれなりの処置が必要です。
命を取るだけでなくちゃんといいお肉にする術をたくさん知っている事も猟師の誇りの一つだと思うのです。
子供達には命を獲るところよりもそちらの側面を沢山見てほしいと思うのです。
今日の魔法=暑い日々の解体、良いお肉にするための加工は命を頂く重みを感じるのです
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